Female Fighting of The World

世界各地の女性が参加している民俗的格闘技をめぐってみました。数年前から断片的な情報を断続的に同好の士達からいただいてたんですが、とっちらかったまま整理できずにいました。最近ウェブサイト上の翻訳エンジンが発達し、「世界中のサイト」を読み歩くことができるるようになり少しずつ取り上げていこうとこのサイトを開きました。

ご意見情報はこちらのフォームにてどうぞ。

イギリス
(スコットランド)
名称: Scottish Wrestling

前述のGouren(グレン)の先祖に当るのかもしれません。

Scottish Wrestling Bond
YouTube - Bridge-of-Allan Highland Games
hotel in grasmere the lake district - bridge house hotel - grasmere sports

スペイン
(カナリア諸島)
名称:Lucha Canaria ( ルチャカナリア )
スペイン領カナリア諸島の伝統格闘技。女子の部もあるようです。

Pagina nueva (Colectivo Universitario )
Lucha Canaria Club
Lucha Canaria Club de Luchadores Adargoma San José
 
メキシコ - 先住民名称: Lucha Tarahumara ( ルチャタラフマラ )
メキシコ先住民タラフマラ族の格闘技。伝統として男子、女子、男女混合の競技が行われていたようです。

JUEGOS (FEDERACION MEXICANA )
 
中国名称: 中国式摔跤 ( シュアイジャオ )

3. 文字セットをUTF-8(Unicode)に変更し、中国の漢字を表示できるようにしました。
中国語で女子レスリングは「女子摔跤」と書くようです。「摔角」や「摔交」でもよいようですがこれは主にプロレスを意味するのではないかと思います。純粋に格闘技や相撲を意味するのは「摔跤」のようです。

2. 中国にも伝統的なレスリング(相撲)があることがわかりました。胴着を着て行うもので、モンゴル相撲の影響もあるようです。確認できた範囲内では2003年に全国大会も開かれています。中国語にもレスリングを意味する独自の漢字があるのですが本ページ文字化けするので表記できません。 (ご参考) ただ読み方はシュアイジャオというようです。

1. かなり不確実な情報です。出典は中国桂林で行われたレスリングの国際大会でチベット出身の女子選手が優勝したという記事です。記事に添えられていた写真に写っている選手が一般のレスリングウエアではなく、チベット地方で行われているレスリングの胴着に似たものを着用しているようなので採り上げてみました。掲載すべき写真の選択を誤ったのではないかと思うのですが。
ご存知の方がおられましたらご一報ください。

少数民族体育项目 漫悟网 动漫资讯
摄影作品 - wslqp 的作品集
图文:中国跤王争霸赛 杨秀娟夺女子62kg级冠军-搜狐体育
海南三亜黎族苗族伝統的祝日
“沁绿杯”全国中国式摔跤锦标赛在内蒙古举行
第三届中国·忻州摔跤节回眸
云南石林网 石林新闻 正文 同じ内容
YouTube - Sexy Asia-Danwei TV

 

インド名称: Kusti
( クシティー )

インドはレスリング等も含め武芸が古代から盛んだったようで、お釈迦様も武芸の達人だったということが伝えられています。日本語における「相撲」という文字もインドの経典を中国語に訳出する際に生まれたとか。ただクシティー自体の歴史的経緯はよくわかりません。
さる方から「2004年の8月に女性の部のデモンストレーションの試合が行われた」というネットニュースの記事をメールで知らせていただいたので掲載することにしました。

Mysore NewsWrestlers thrill fans in Mysore
 

セネガル名称: Lutte Senegalaise
( セネガル相撲、仏語 )

セネガルと書きましたが西アフリカ一帯で一般的にこれらと同種の相撲があるみたいです。ただセネガルではプロとして興行されているらしく、それで有名なのかもしれません。 もともと各部族内の遊戯から始まり、宗教的な儀式などに取り込まれ格式を整えたり、部族間の親交(逆説的には戦争回避、紛争解決)のために執り行われていたようです。
「もともと遊戯なのだから女性の参加は当然」と現代社会においては断言できないのがつらいのですが、複数のサイトからの情報では普通に女性も参加しているようです。Oussouye県Casamance市(行政区分は不詳)では女性の部が実際に実施されています。

Fete du Roi a Oussouye Casamance (Le Senegal de Senegalaisement.com )
lutte.JPG
© Kamikazz - Agence photo Sénégal (© Kamikazz - Agence photo Sénégal )
YouTube - Women's Bakweri Traditional Wrestling
 

フランス名称: Gouren
( グレン )

4世紀にイングランドからケルト人のレスリングが伝来したのが起源とされてます。ローマ帝国の撤退とアングロサクソンのイングランド侵入の狭間にあたりますので当時の状況がある程度想像できます。
貴族(戦士と表現するサイトもあります)の鍛錬や、社交上のステータス作りのために行われたそうですので、元々は女性の参加はなかったでしょう。
そのうちにブルターニュ地方の伝統競技になったそうで、女性の参加は1980年代あたりからのようです。


 

モンゴル名称: グフ
( モンゴル相撲 )

どの書物もウェブサイトも「チンギスハン」軍の軍事訓練が起源であると記しています。しかし旧ソ連の中央アジア諸共和国でも同じような伝統的格闘技が見られ、それ以前も遊牧民族全般にこの種の相撲はあったのかもしれません。
女性の参加の記録は不明。多分なかったのではないでしょうか。生活上必要な馬術訓練などは男女の別なくあったことは確かですが。
尚名称についてですが、日本語カタカナ表記で「グフ」「ボブ」などがあり、アルファベット表記では「Gufu」「Guh」などがありました。そもそもモンゴル語はキリル文字(ロシアの文字)表記なので(何か変化が起きているというようなことも耳にしましたが)、正確なところわかりません。ご存知の方があればご教示ください。

現在女性が参加しているシーンはウェブサイト上で散見されるのですが、これも詳細不明なのでご存知の方はご一報をお願いします。

吉公社乌尔逊嘎查成功举办了庆“三八”文体活动
内蒙古西乌旗2048博克大赛_读书频道_新浪网
我难忘的真情
YouTube - Mongolian wrestling
“沁绿杯”全国中国式摔跤锦标赛在内蒙古举行
黑龙江新闻联播 - 黑龙江代表团获得女子博克摔跤团体冠军 - 天线视频

 

韓国名称: シルム 씨름

( アルファベット表記Ssrieum, Ssirum )

2. 中国内の朝鮮族自治区にも同種の競技大会があるようです。
朝鲜族摔跤

1. 朝鮮半島の伝統的格闘技。18世紀ごろの日本の書物にも記述があるようです。大会の優勝者は高級武官として登用されたという記録もあります。「5000年の歴史を持つ」というようなウェブサイト上の紹介記事もありましたが、それはちょっとどうかなと。実際は高句麗時代の遺跡の壁画にもこの様子が描かれ、中国の「後漢書」にも記載されていることから2世紀ごろに成立したと思われます。
女性の参加については不明ですが、武官任用にかかわっていることなどから見て無かったんじゃないかな。
ウェブサイト内で確認する限り、現在学校や職場のレクリエーションとして女性の参加もあるようですが詳細は不明です。
また「ノンゲ」という国民的英雄(女傑)をたたえる祭典で女性のシルムが行われているとのことですが、これも詳細は不明です。
合わせてご存知の方ございましたらご一報を。

图文-妙趣横生的朝鲜族摔跤比赛 女摔跤手_综合体育_竞技风暴_新浪网
포항 전국씨름왕선발대회 열전 돌입 - Truveo 투루비오 비디오 검색
 

スイス名称: Schwingen
( シュヴィンゲン )

アルプスの酪農民の娯楽として発達。起源は定かではありません。19世紀初頭に欧州各国の王侯貴族、文化人などを招待し大きな大会を開いたことから有名になったようです。
女性の参加は1990年代からのようで、ワールドクラスの女子スキー選手が全国大会の準決勝まで勝ち進んだという記録もあります。
ちなみに「シュヴィンゲン」とは「スイング」のドイツ語です。

FRAUENSCHWINGEN 2003

 

アイスランド名称: Glima
( グリマ )

ヨーロッパ北部を席巻したバイキングが行っていた伝統競技。キリスト教の普及等で北欧諸国では衰退したようです。野蛮なこととして戒められたのかな。しかし、アイスランドではこの伝統競技は今も伝えられています。
女性の参加についてのページは散見されますが詳細は不明。何せアイスランドの人口は20万人強。アイスランド語の翻訳エンジンを探す気力が無いので、ドイツ語のページなどを経由して調べてみましたが良くわかりませんでした。


 

ブラジル - 先住民名称: Luta Corporal
Lutas Corporais
( 直訳すると肉弾戦? )

ブラジル先住民保護局のウェブサイトにたどり着き詳細を調べました。当該サイトではマトグロッソ州シングー国立公園地域の先住民スポーツ大会の様子が掲載されています。しかしいろいろ調べてみると南米先住民族全般にこの種の相撲(レスリング)の伝統はあるようです。
同サイトの説明によれば「伝統的なこの競技は男女により行われた(ほぼ直訳)」とあります。これをどう解釈するかは別として、実際に当該スポーツ大会では女性の部もあります。

Jogos dos Povos Indigenas (Portal do Cidadao - Povos Indigenas )
Sailing, Cozumel, Panama, Diving, Reef, Gregory Peck, Bill Span
http://www.cotiguara.com.br/LUTA.htm
カマユラ族の記事 (韓国語)
Wrestling of the Women during the sapalaku Ceremony
ブラジルの「サブリナ・サトウ」 【蔵出し】インヂオ訪問。
YouTube - Sabrina Sato, Bola e Gostosas na Aldeia Indigena
Women’s party Bizarre Brazil

私見ですが、古代世界の各地において小さな集落単位では男女とも遊戯として相撲(格闘技、レスリング)が行われていたのではないかと思うんです。ただ部族間や国家単位では「部族の威信」、「武威発揚」あるいは、「宗教的威厳の演出」などの理由で男性しか格闘技は行わなかった。尊大な目的を達するのに最強の男たちの至高の技以外必要としなかったんじゃないかなと思うんです。ここには男性が良くて女性が悪いという意図はまったくありません。「世界で一番の力自慢は?」と問われたら男性の名前しか上がらないでしょ。ただそれだけのことです。
そう考えるといろいろつじつまが合うんです。女性の格闘技に関する歴史的記録があまりないのは、国家レベルでこれを奨励することがなかったから。古文書は全体的な政治外交のことしか触れないので当然ですよね。
「女性は相撲に取り組んでいいが、大相撲の土俵には上がってはいけない。」という変な理屈もこれで説明がつく。現在、男女平等の問題でこの議論自体が捻じ曲がってしまっているような気もしますが。

 

Hosting by www.femfight2006jp.com